家族シネマは架空の映画館。
「家族で観たい」を共通のテーマにした映画を紹介していきます。この映画を通じて「家族」をあらためて考えるきっかけになれば…。
さあ、今日の映画は「そして父になる」。
福山雅治演じる主人公は、都内の大企業に勤めるエリートで、
会社の同僚だった妻(尾野真千子)との間に、6歳になる子どもを育む。
あるとき、その子どもが生まれた病院で取り違えられていたことが分かる。
父親として現れたのはリリー・フランキー演じる、田舎の小さな電気屋さんを営む中年と、若い妻(真木よう子)。
6年育ててきた子どもに、血のつながりがないと分かったとき、2つの家族に起こる変化とは?
というあらすじを聞くと、壮絶な人間ドラマを想像させますが
物語は実は、とても淡々と進んでいきます。
挫折や失敗を知らないエリート街道を突き進んできた福山雅治が初めて味わう、戸惑い。
「血のつながりとは?家族とは?」をあらためて問い直す、とてもいい映画です。
観た後は清々しい気持ちになりますよ。
そして必ず、観た後に感想を話したくなる。
http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp
予告編動画→http://youtu.be/uA01R80RG_Q
ちなみにこの映画の監督・是枝裕和さんは現在、家族をテーマにした新作映画
『海街ダイアリー』の製作中。
海街ダイアリーは吉田秋生さん原作の漫画がありまして、これが
第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013受賞するなど
非常に評価の高い作品。私も大好きです。
映画は今年6月公開ということで、こちらも楽しみですね。
それではみなさん、また家族シネマでお会いしましょう。