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2014/11/07

【ここが嫌だよ、エンディングノート③】最適な保管場所とは?

前回、前々回と少し異なる話題についてご紹介してきましたが、今回はまたエンディングノートのお話に戻ります。

【デメリット その3】
保管場所に困る。

自分らしい最期を送るために、遺された家族が困らないように・・・。エンディングノートを書かれる方の動機はこのようなものが多いと思います。しかしながら、書いたは良いものの、家族がそのノートの存在自体に気づかなければ意味がありません。

想像してみてください。
自分が亡くなった時や大切な家族が亡くなったその時に、まず遺品の整理から始めるでしょうか?何はともあれ、まず葬儀の準備に取り掛かることが先ではないでしょうか。もしエンディングノートに自分の葬儀について(形式や、連絡してほしいご友人についてなど)記載しておきたいとしたら、折角書いても遺族がその希望を知るのは葬儀の後かもしれません。

この「保管場所」という問題については、個人個人で状況も異なりますし、私自身まだ明確な答えに到達してはいないのですが、おすすめしている方法は2点です。

1)エンディングノートを何冊かに分ける。
・自分の身に何か起きた時に家族の助けになる情報(介護や葬儀の希望、保険など)
・遺品、財産を整理するためのリスト(および分配、処分する方法の希望)
・大切な方のために遺しておきたい自分の歴史・メッセージ
大きくわけるとこの3点くらいの用途別にまとめておきましょう。上から順に緊急度が高くなっていきますので、それに応じて保管しておくことで、必要な時期に適切な情報を受け取りやすくなります。
※例えば、介護や葬儀についての希望は、普段持ち歩く(使っている)手帳などに記載しておく(もしくは紙一枚程度にまとめて挟んでおく)ことで、比較的早くに伝えることができます。ようは「緊急連絡先」と同じ要領ですね。

2)エンディングノートを書いていることを大切な方には予め伝えておく。
結局はこれにつきるのですが、記録しておくだけではなく、将来のことについて家族と普段からお話をされておくことこそが一番の解決方法です。あわせて、上記のようにエンディングノートを分けて書いておけば、一番緊急度の高い情報が書かれているノートのみの保管場所を伝えることもできるので、まだ公開したくない情報の機密性をある程度は保つことができます。
これはエンディングノートだけに限らず、終活全般に言えることですね。


エンディングノートを書く際は、「想いをしたためる」「記録をのこす」ということも大切ですが、その情報を「どのような手段・シチュエーションで伝えていくか」も念頭に置きながら作成していきましょう。

エンディングノートアドバイザー
森田大理

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