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2014/10/10

亡くなった直後だけではなく、10年20年先のことを一度想像してみてください。


こんにちは、エンディングノートアドバイザーの森田です。

10月第1週の週末、父方の祖父の七回忌を催すということを聞きつけ、「絶対帰ってこい」と言われた訳ではないのですが、地元の長崎に帰省してきました。

今回の法事は、お寺での法要とお墓参りを1時間くらいで済ませて、そのあと近くのお店で会食。集まったのも叔母家族と、体調が悪く欠席だった伯父の代理で参加したいとこ親子ぐらい。宗派や地域の風習によってやり方は異なると思いますが、私自身の感覚でいうと、華美すぎずシンプルにまとまっていて、参加しやすいものでした。

さて、今回の法事を通して、考えさせられたのは、「“法事”についても、自分の意思を遺しておくべきだ」ということです。

私としては、三回忌、七回忌、十三回忌くらいまでは、故人と対話する節目の日として集まる意味を感じたのですが、実は、来月は母方の祖父の三十三回忌だということを知り、さすがにこちらは出席しないことにしました。
でも、母や伯父達が元気でいてくれるから良かったものの、状況によっては、三十代の私たち孫世代が考えなければいけなかったということ。法事は葬儀と同様に、亡くなった方のためであると同時に、遺された方々のためのものでもあると思いますが、私自身は、母方の祖父が亡くなった時はまだ生まれたばかりだったので、どう偲んで良いのかが、よく分からないです。

また、核家族化が進む中で、親や親族と遠く離れたところで生活する人も多くいます。かつてのように、親族が近くに住み、長男が本家を継ぎ…という世の中ならまだしも、現代の暮らし方においては、古くからの形にこだわりすぎるのも負担が大きい気がします。(何を隠そう、私も長男)

けれど、ほとんどの方が独断で決める訳にもいかず、また、昔からのやり方を突然変えることには躊躇してしまうもの。だからこそ、亡くなった方自身が意思を遺しておくことが大切です。エンディングノートを書かれる際、亡くなった直後のことを考えがちですが、その先も長い将来にかけて、残された家族とあなたという存在は関わり続けるのですから、5年10年と先のことも一度考えてみて下さい。


※ちなみに余談ですが、そんな意味で父に「三十三回忌してほしい?」と聞いてみたところ、「もちろん」との返事が返ってきました。私としては、「簡単でいいよ、必要ないよ」を心のどこかで期待していたのですが、父は私が感じているよりも伝統を重んじる人だと確認できたということは良い収穫でした。
法事などのイベントがあると、普段の日常では面と向かって聞きにくい、言いにくいことも自然な文脈で話しやすいので、ぜひこんな機会があれば家族で自分たちのことも話してみてくださいね。

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