前回のコラムで、「老齢年金はいくらもらえるか?」という情報をお伝えしましたが、それでは収入に対して、支出はどうなるのか?という観点で、「老後はいくらかかるのか?」ということをお伝え致します。
生命保険文化センター調べによると、「老後、夫婦2人で過ごす最低限の生活費」としては、「平均22万円」と言われています。
生命保険文化センターより「老後の生活費はいくらくらいと考える?」
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html
さらに、「旅行やレジャー」「趣味や教養」といったことを老後にやろうと思うと、上記の金額よりも、より多くのお金がかかってきます。
そういった「ゆとりある老後の生活費」としては、「平均35.4万円」と言われています。
せっかくのセカンドライフ。細々と暮らすのも悪くはないですが、どうせなら、大切な方たちと一緒に旅行に出かけたり、カルチャースクールや仲間内で、趣味や教養に勤しむなど、たくさんの素敵な思い出を作っていきたいですよね。
そう考えた際に、ネックとなるのが「支給される年金との差額」。
前のコラムで「年収500万くらいの方」が、年金加入を全期間の40年間していた場合の支給額は、現状の制度でいうと「約180万→月15万円」とお伝え致しました。
これはあくまで「一人」の支給額ですので、配偶者の方が自分と同じような年金加入をしていた場合は、15万円の倍となる30万円が支給額となります。
もし仮に、会社勤めを辞めて、自営業者や専業主婦(主夫)の期間があったりすると、その期間については、「厚生年金」ではなく「国民年金のみの加入」となりますので、年金支給額はどうしても下がってきてしまいます。
たとえば、夫は40年間会社員。妻は40年間専業主婦というケースでいえば、妻の年金は「国民年金だけ」となりますので、「夫の年金約180万+妻の年金約78万=約258万」となります。つまりは、「夫婦2人で、月21.5万」の年金支給額となります。
妻が40年間専業主婦ではなく、何年か勤めたのち、会社を辞めて、、、というケースの方が多いと思いますので、上記の支給額よりは多少多くなると思いますが、少なくとも、「ゆとりある老後の生活費」ほど、年金が支給されることはなさそうです。
足りない部分については、自分たちで、何がしらの形で用意をしていく必要があります。
具体的にいくらくらい用意をしておく必要があるかは、また別コラムでお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿